日本のボクシング界 KO勝は少ない

ボクシンググローブ

基本的にボクシングの醍醐味はKO勝ちです。鍛えられた筋力をも持つ選手同士が殴り合う競技なのでKO率が高そうですが、実際はそうでも有りません。選手の防御技術の向上、ラウンド制採用、レフリーの適正な判断等により判定による勝負が殆どなのです。

但し試合中にレフリーストップと言う選手の安全を考えて取られる緊急処置、テクニカルノックアウト勝ちは対象外の場合です。日本においては選手の健康管理体制が行き届いて居り、試合前の選手の健診も専門のドクターにより行われ、少しでも不安要素があれば試合は延期若しくは中止されます。もう一つの理由は選手育成の段階から行われている選手を預かるジム側の健康管理です。過去に試合中のダメージにより選手の死亡事故が発生した経緯があり、ボクシングコミッショナー事務局より厳しく指導されているからです。諸外国の選手と比べてもこの点の管理がしっかり行われています。しかしファンとしてはストレス発散の為にKOで勝負が決まるボクシングの醍醐味を味わいたくわざわざ会場まで足を運ぶのです。又試合を実況中継するテレビ局側もノックアウト勝ちを煽る様な予告を繰り返し視聴率を稼ぐ様な手法を取っています。