日本とアメリカ ボクシングの違い

ストレート

アメリカはボクシングの本場として名高く、中でもラスベガスの由緒あるカジノホテルで行われる大会は、世界中のボクサーの憧れの舞台と言われています。ファイトマネーも非常に高額で、注目選手同士の試合では巨額のお金が動くことになります。ラスベガスで活躍するボクサーは、実力さえあれば国籍や人種などと関係なく、観客を盛り上げることができます。しかし反面、勝ちにこだわるプレイスタイルではなく、観客を盛り上げられるボクシングが求められるのが特徴です。

アメリカにおけるボクシングのテレビ放送はペイパービューと呼ばれる方式で、見たい試合があればケーブル局にお金を支払って視聴する仕組みになっています。ペイパービューの売り上げが低い、つまり儲からないボクサーは試合を組むことすら困難になってしまいます。

日本の選手はアメリカでの知名度の低さから、試合を組むことから始めなければいけません。さらに、日本出身のボクサーにも実力ある選手が数多くいますが、ラスベガスのような舞台では軽量級よりもヘビー級の迫力ある試合が好まれる傾向にあり、なかなか日本の選手が進出するのが難しい状況です。その分、エキサイティングでエンターテイメント性の高い試合が見ることができます。